David Heinemeier Hanssonを理解することで、Ruby on Railsの思想と未来が分かる

こんにちは、穂苅智哉と申します。

このコラムでは、Ruby on Railsについての最新情報やRails試験に関する内容を取り上げていきます。
Webアプリケーション開発を学び始めたエンジニアは、「Ruby on Rails」を聞いたことがあると思います。その開発者であり、「Railsの父」として知られるのが、David Heinemeier Hanssonです。DHHと表記されることが多いようです。彼を理解することは、Railsというフレームワークの根底にある思想を理解することに直結しますので、今回紹介していきます。

目次

「Railsの父」David Heinemeier Hansson

デンマーク出身のDavidがRailsを生み出したのは、37signals(現在のBasecamp)という会社で、Webアプリ「Basecamp」を開発していたときのことです。当時BasecampをRubyで開発していたことから、それを効率的に開発するために、自身の哲学を詰め込んだフレームワークとして Railsは誕生しました。
Railsの特徴のひとつに、「規約より設定(Convention over Configuration)」という考え方があります。これは、「開発者が毎回細かく設定しなくても、あるべき形で構築すればそのまま動く」という思想です。
Davidは、ソフトウェア開発における「無駄な選択肢」や「繰り返し作業」を極端に嫌います。DavidのX投稿やブログを見ても、「開発はもっと楽しく、創造的なものであるべきだ」と語られているため、この考え方が多分にRailsには入っています。
X:@dhh

また、Davidは「Railsは意見のあるフレームワーク(Opinionated framework)」であることを明言しています。フレームワークを何もかも自由にするのではなく、「こうやって作るべき」という明確なスタイルに沿って開発をしていくというものです。賛否ありながらも、多くの開発者に「考えなくてもいいことを減らすことで、本質的なロジックに集中できる」というメリットを提供しているのも Railsの特徴の1つです。

また、彼はベストセラー作家やレーシングドライバーとしての顔も持っており、テクノロジーやビジネスを作る考え方の発信も行っています。
例えば、
・フルタイムの管理職は生産性を下げる原因になる
・現代の仕事環境は生産的でクリエイティブな状態を阻害しており本当に価値のある仕事は短く集中した時間から生まれる
・粘り強さが長期的な成功には大事。興味があまりないことも深堀りしていくと面白くなってくる
・仕事の時間を増やして多くのお金を稼ぐという考え方ではなく、本当に大事なのは今ある時間の使い方である

やはりエンジニア、という感じの発信内容ですが私達にもとても有益な内容もたくさん発信しています。DavidというRailsの生みの親を知ることで、Railsフレームワークを利用する際の考え方や使い方にも良い影響を及ぼすと思います。

Ruby on Rails の専門知識の取得を評価できる、「Rails 技術者認定試験」

Railsの生みの親、David(DHH)を紹介してきました。
今後Railsを自分の武器としていきたい、採用するエンジニアの技術レベルを確認したい、学習中だが自分のレベルを確認したい、という場合はRails試験を受験をしてみてください。Rails 7の試験が後ほどできてくる形になりますが、Rails学習のマイルストーンとして活用していただけたらと考えています。

Ruby on Rails の技術知識について、
・高めたい
・実力を把握したい
・会社における基準の1つとして使いたい
という皆様は、ぜひRails試験のページをご覧ください。Rails系の試験一覧になります。

現在は、Rails5が最新バージョンの試験となります。
Rails 技術者認定試験 試験概要
Rails 技術者認定試験のエントリー資格である「 Rails7 ベーシック試験」を発表

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