なぜ今、Rails 求人が 4 年で 4 倍増?2025 年エンジニア転職市場の新潮流

こんにちは、穂苅智哉と申します。
このコラムでは、Ruby on Rails についての最新情報や Rails 試験に関する内容を取り上げていきます。
「Rails は今勢いがあるの?」という声を耳にすることがあります。しかし、2025 年の転職市場データは全く逆の現実を示しています。Indeed Japan での Rails 求人数は 4 年間で 4 倍に急増し、2024 年 1 月には 8 万 1 千件に達しました。それではなぜ、これほどまでに Rails エンジニアの需要が高まっているのでしょうか?

目次

Rails の市場成長の背景にある 3 つの要因

この需要の高まりについて、3つの要因があります。

要因 1:DX 推進による企業の Web アプリ開発需要の急拡大

コロナ禍を経て、多くの企業が DX・デジタル化を加速させました。特に、従来は対面で行っていた業務を Web 上で完結させる必要性が高まり、短期間で高品質な Web アプリケーションを構築できる Rails に注目が集まっています。
2024 年の調査では、Ruby on Rails 案件の業界分布でエドテック(教育)分野が約 30%を占めており、教育のデジタル化という大きな波が Rails 需要を押し上げている状況ではないかと思います。
(※1)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000132.000045678.html

要因 2:スタートアップ・中小企業での「開発速度重視」の流れ

Rails の「Convention over Configuration(設定より規約)」という哲学は、限られたリソースで最大の成果を求めるスタートアップ企業にとって理想的です。プロトタイプから本格運用まで一貫して高い開発効率を維持できるため、アジャイル開発を行う企業での採用が増加傾向にあります。
実際に、GitHub や Shopify、Airbnb といった成長企業での実績により、エンタープライズレベルでの信頼性も証明されています。

要因 3:Rails 7.1 の技術革新による開発効率の劇的向上
2023 年 10 月にリリースされた Rails 7.1 は、開発者にとって有効な機能を数多く搭載しました。例えば以下のような機能です。


・ActiveRecord::Base.normalizes: データ正規化処理の大幅簡素化
・複合主キーのサポート: 複雑なデータモデルへの対応力向上
・非同期クエリ API: パフォーマンス最適化の身近な実現

これらの機能により、従来は時間のかかっていた開発工程が大幅に短縮され、企業にとっての Rails 採用メリットがさらに高まりました。

エンジニア個人にとっての市場価値

この Rails 需要の急拡大は、エンジニア個人の市場価値向上にも直結しています。
INSTANTROOM 株式会社の最新の調査データによると、Ruby on Rails エンジニアの平均年収は 978 万円(フレームワーク別年収ランキング 3 位)に達しています。これは日本の給与所得者の平均年収 478 万円(※2)と比較すると、2 倍以上という水準です。
経験豊富なエンジニアであれば年収 1,000 万円以上も十分に狙える状況です。
(※2)https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2024.htm

更に、現代の働き方にも合致している点も見逃せません。Ruby フリーランス案件・求人におけるリモートワーク比率は、フルリモートが 40.6%、一部リモートが 48.8%、常駐が 10.6%でした。これは、ワークライフバランスを重視する現代のエンジニアにとって大きな魅力です。
これらの理由に加えて、Rails 8 登場でも続く Rails 7.1 の重要性もあります。
2024 年 11 月には Rails 8.0 がリリースされましたが、企業での実際の採用は依然として Rails 7 系が主流です。新技術の導入には慎重な企業が多く、安定性と実績を重視した選択が行われているためです。
このため、現在 Rails 学習を始める方にとって、Rails 7.1 の習得は非常に実践的で価値の高い選択といえるでしょう。

Rails の真価を学習していくためのマイルストーン

Rails に興味を持った方は、ぜひ Web などを活用して学習を進めていただくことをおすすめします。これからエンジニアとして成長したい、Web アプリケーションの開発に挑戦したいと考えている方にとって、Rails を学ぶことは非常に価値のある選択です。
このコラムをお読みいただいている方の中で、今後 Rails を自分の武器としていきたい、採用するエンジニアの技術レベルを確認したい、学習中で自分のレベルを確認したい、という場合は、Rails 試験を受験をしてみてください。Rails 学習のマイルストーンとして活用していただけたらと考えています。
試験概要は以下の通りです:
・ベーシック試験:受験料 10,000 円(学割 5,000 円)、40 問 60 分、7 割正解で合格
・アドバンスド試験:受験料 12,000 円(学割 6,000 円)、40 問 60 分、7 割正解で合格

試験は「Ruby on Rails の基本文法を問う」ベーシック試験と「実務で使えるコーディング力を問う」ア
ドバンスド試験に分かれており、スキルレベルに応じた体系的な学習が可能です。
2025 年 7 月 1 日から、Rails 7 技術者認定ベーシック試験/アドバンスド試験が始まっています。

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