こんにちは、穂苅智哉と申します。
このコラムでは、Ruby on Railsについての最新情報やRails試験に関する内容を取り上げていきます。
今回は、Ruby on Railsの今後についてです。開発者としては、今後Ruby on Railsがどうなるのかを気にしている方もいるのではないでしょうか。限られた時間の中で、自分の将来性や実績を高めるためには、今後使われていく言語やフレームワークを習得するのが良いです。
Ruby on Railsは今後も生き残っていくのか?
この議論はだいぶ前から定期的に発生しているものですが、皆さんはどう思われますでしょうか。
Ruby on Railsは2004年に登場している、20年ほどの歴史があるフレームワークです。Stack Overflowの「Web frameworks and technologies」を見ると、Ruby on Railsの利用率は5.49%となっています。一見すると低い数字にも見えますが、実際はどうでしょうか。
結論として、Ruby on Railsは今後も生き残っていく言語です。Ruby on Railsの特徴である、Webアプリケーションを小規模から、速く開発ができるというメリットはスタートアップ企業や新事業を行う際に強い動機になります。更に、Rubyが日本製の言語であるということで日本語の情報が多いこともポジティブな要素です。
その他、案件単価も他の言語よりも高めなためエンジニアとしても主力にしたいフレームワークと言えますし、RubyやRailsもアップデートが続いていますので今後ますます新しい機能や使いやすさが出てくることも理由です。
AI時代のRuby on Rails
それでは、もう少しトレンドに沿って見ていくとどうでしょうか。今やAIを使った様々なテクノロジーが出てきています。生成AIはChatGPTを筆頭に大手テクノロジー企業が投資を進めていますし、その他にもAIを使った業務効率化や画像・音声認識、自然言語処理なども進んでいます。
AI開発というと、Pythonのイメージがある方も多いと思います。ただ、Ruby on Railsの制作者であるDavid Heinemeier Hansson は、2024年、Ruby on Railsの考え方がAI時代に役に立つと語っています。
「私たちは現在、おそらくAIとの存亡をかけた戦いに直面している。プログラミング言語を設計する方法が、人間を第一に考えて設計されることが、これまで以上に重要になったことはないと思う。人間は、プログラマーとして価値があるだけでなく、存在感を維持するチャンスがあるのであれば、人間が得られるあらゆる助けを必要としています。いずれにせよ、それは失われた大義かもしれませんが、少なくとも私が Ruby on Rails に取り組んできた過去 20 年間では、その賭けがうまくいくのを何度も見てきました。」
Ruby on Rails の専門知識の取得を評価できる、「Rails 技術者認定試験」
Ruby on Railsについて、これから学習してみたい、学習中だが自分のレベルを確認したい、という場合は、Rails試験がおすすめです。基礎力固めや将来に向けて受験をしてみてください。
Ruby on Rails の技術知識について、
- 高めたい
- 実力を把握したい
- 会社における基準の1つとして使いたい
という皆様は、ぜひRails試験のページをご覧ください。Rails系の試験一覧になります。現在は、Rails5が最新バージョンの試験となります。