Rubyの広がりを支えたRails

こんにちは、穂苅智哉と申します。

このコラムでは、Ruby on Railsについての最新情報やRails試験に関する内容を取り上げていきます。

今回は、RubyとRailsの関係性についてです。プログラム言語であるRubyとフレームワークのRailsは一緒に語られることもありますが、それぞれ別物です。

目次

Rubyの歴史

まず、Rubyの歴史について見てみます。Rubyは日本でとても有名な言語ですが、それは日本人によって作られたからです。1993年に生まれたRubyという言語は、まつもとゆきひろ氏(Matz)によって開発されました。

1995年に一般公開され、設計思想として「楽しく開発ができる」というものがあるため、シンプルで使いやすい言語であることが特徴です。また、オブジェクト指向言語である点、WebアプリやWebAPIを利用したサービス開発に向いているため、普及をしていきました。

更にフリーウェアである点も大きな強みになっています。Ruby自体が無料で使うことができ、更に世界中のRubyユーザーによって様々な改良が入ったために、機能や使いやすさがどんどん向上していきました。

Railsの歴史

RailsはRubyのフレームワークです。デンマークのプログラマーである、 David Heinemeier Hansson氏によって開発され、2004年から今までの間にメジャーバージョンとしては7系まで出ています。

フレームワークとは、プログラム言語でのシステム開発を簡単に行うための用意された枠組みのことで、このフレームワークを使って開発をすることで複数人での開発の際も効率的に行うことができます。

Ruby on RailsはオープンソースのWebアプリケーションフレームワークですので、Webアプリを開発する際にとても便利です。

実は私も10年ほど前に始めてプログラミングをする際に触った言語がRubyとRuby on Railsでした。

Railsの基本理念は「同じことを繰り返さない」ということです。そのため、Railsのルールを遵守して開発をしていくことで開発の無駄が発生しづらくなるということになります。

Ruby on Railsとキャズム

2023年のQiita Conferenceにて、Ruby作者のまつもとゆきひろ氏が登壇されました。その中で、Rubyの一般への広がりについて、「キャズム理論」を使って語っている部分が印象的でした。

その中では、「モノが良ければ世の中に広がる」ということはなく、どうやって知名度を獲得していくのかが必要であるという話がありました。「キャズム理論」の「キャズム」にあたる、アーリーマジョリティとレイトマジョリティの間をどう乗り越えるのかの要素として、「キラー」を作ることが不可欠でそれがRubyの場合はRuby on Railsだったという内容でした。

参考:「RubyはRailsと一緒に“峡谷”を乗り越えた」 「キャズム理論」に沿った、Rubyが広まるまでの歩み

これは言語やフレームワークの話だけにとどまる考え方ではないですが、RubyとRailsの関係がよく分かるエピソードではないでしょうか。

Ruby on Railsの専門知識の取得を評価できる、「Rails 技術者認定試験」

Ruby on Railsの技術知識について、

  • 高めたい
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などの皆様は、ぜひこちらのページもご覧ください。

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