こんにちは、穂苅智哉と申します。
このコラムでは、Ruby on Rails についての最新情報やRails試験に関する内容を取り上げていきます。
Ruby on Rails(以下、Rails)が再び脚光を浴びています。
2025 年7 月1 日、待望の「Rails 7 技術者認定ベーシック試験」「Rails 7 技術者認定アドバンスド試験」が開始されることが発表されました(※1)。この発表は、Rails エンジニア市場においても大きな影響となる可能性があります。
(※1)https://railsce.com/archives/1270
Railsの求人市場:3年で求人数4倍増加
Rails 技術者認定試験運営委員会の発表によると、「近年、Ruby on Rails の求人情報は上昇傾向にあり、この3年間で4倍に増加している」とのことです。この背景には、「コロナ禍によって非対面営業に注目が集まり、アフターコロナではWeb を活用したビジネスの効率化を進める企業が増えた」ことがあります。
さらに注目すべきは年収水準の高さです。 CAMELORS 株式会社の2024 年調査では、「Ruby on Railsエンジニアの平均年収は1,288万円」というデータ(※2)もあります。この数字は、Railsの専門性と市場での旺盛な需要があることを示していると考えられます。
(※2)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000132.000045678.html
Rails 7の進化と浸透
今ではRails8もでていますが、Railsのバージョンで利用者が一番多いのは、Rails7です。「JavaScriptフロントエンドの大幅な刷新、CSS Bundling によるTailwind CSS やPostCSS のサポート」など、メジャーバージョンアップグレードに相応しい革新的機能が追加されています。
また、Rails 7.1 では「デプロイ用のDockerfile の自動生成、複合プライマリキーのサポート、ActiveRecord の非同期クエリの機能追加」などが実装され、より現代的で効率的な開発環境が整備されました。これらの進歩により、Rails はその簡便さと生産性の高さで再び開発者の注目がされており、企業での利用も活発な状況です。
様々な業界・分野でのRailsの需要
CAMELORS株式会社の調査データ(※2)を改めて詳しく見てみると、「Ruby on Rails 案件の業界分布では、エドテック(教育)分野が約30%を占め、最も需要が高い」ことがわかります。DX推進の波に乗り、教育業界でのデジタル化が加速する中、Railsエンジニアへの需要はますます高まっています。
実際の採用企業も豪華な顔ぶれが揃っています。メルカリの大規模EC プラットフォーム、クックパッドのレシピサイトをはじめ、主要IT企業での採用が実績もあり、更にスタートアップ企業や中小規模のプロジェクトでRailsを採用する動きも増えている状況です。
Ruby on Rails の専門知識の取得を評価できる、「Rails 技術者認定試験」
これからエンジニアとして成長したい、Web アプリケーションの開発に挑戦したいと考えている方にとって、Railsを学ぶことは非常に合理的で価値のある選択です。
このコラムをお読みいただいている方の中で、今後Rails を自分の武器としていきたい、採用するエンジニアの技術レベルを確認したい、学習中だが自分のレベルを確認したい、という場合は、Rails 試験を受験をしてみてください。Rails学習のマイルストーンとして活用していただけたらと考えています。
Ruby on Rails の技術知識について、
・高めたい
・実力を把握したい
・会社における基準の1つとして使いたい
という皆様は、ぜひRails試験のページをご覧ください。Rails系の試験一覧になります。新たに開始されるRails 7 技術者認定試験は、まさにこのRails の流れを活用できるチャンスでもあります。
試験概要は以下の通りです:
・ベーシック試験:受験料10,000円(学割5,000円)、40問60分、7割正解で合格
・アドバンスド試験:受験料12,000円(学割6,000円)、40問60分、7割正解で合格
試験は「Ruby on Rails の基本文法を問う」ベーシック試験と「実務で使えるコーディング力を問う」アドバンスド試験に分かれており、スキルレベルに応じた体系的な学習が可能です。
現在は、Rails5が最新バージョンの試験となりますが、7/1からはRails7の試験が登場します。